盲目でどうやって台本を読むのか

みなさんこんにちは。声優の直也です。
前回の記事からけっこう時間がたっていた事件・・・。気を付けます。
さて、今回はみなさんが疑問に思われている、「台本ってどうやって読んでるの?」という疑問にお答えします。
私は生まれつきの全盲なので、ふつうの文字を読むことはできません。読めるのは点字だけです。
なので、先に断っておきますが、紙で台本がきた場合、相当苦労しなければならないとおもいます。
アニメ業界などは今でも紙で台本が配られているようですね。これに関しては、どうやらアフレコ現場でペーパーノイズをださないように、特殊な紙を使わなければいけないからのようです。
紙の台本については要検討ということで。
どうやらナレーションについては、データで台本が送られてくるようです。うちの事務所ではそれを印刷して使っていました。
データで台本が届くのであれば、盲目の声優的にも光が見えてきます。
みなさんは、ブレイルセンスという端末をご存知でしょうか。
画面が点字になったPCみたいなものと想像してくださればいいとおもいます。この端末が、様々な形式のデータを瞬時に点字に変換してくれます。
今まで私が出会った台本は、テキスト、ワード、PDFですが、どれもブレイルセンスにかかれば点字にできてしまいます。
しかも、ブレイルセンスはメールが読めるので、メールで送られてきた台本を受信して、瞬時に点字にすることができます。
私はこ方法で台本を点字にして乗り切っています。
この方法を使うと、たとえば原稿が当日渡しでも対応することができます。紙の原稿を点訳にだしてという手段を使うと、どうしてもそれまでに原稿ができていなければいけないので、選択肢がせばまる可能性があります。
というわけで、お分かりいただけましたか?疑問が解決していたらうれしいです。
もし声優を目指す視覚障害の方がいらっしゃいましたら、twitter
@naoya51125
までおこえかけいただけるとうれしいです。

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4月に事務所公演を行うことになりました。朗読劇なので、私がブレイルセンスを読みながら演じる姿を見ることができます。
きっとブレイルセンスの機能はわかっても、どうやって読んでるとか文字だけでは伝えられないので、ぜひ興味本位でも見に来ていただけると嬉しいです。
詳細は分かり次第お知らせいたしますね。
ではでは、本日も最後まで読んでくださりありがとうございました。


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