なおやのマルチな経験共有スペース

視覚障害者が半年間フリーランスやって難しかったこと



みなさんこんにちは。盲目のマルチプレイヤー直也です。
フリーランスになると業務を自分でとってきて、マニュアルに従って作業します。それは、会社員だった頃に比べてとてもハードだったということが身にしみています。
それはなぜかといえば、視覚障害を持っていると、クライアントさんと基準がずれることがたまにあるんです。今回は、実際に体験した視覚障害でうまくいかなかったフリーランスの仕事についてまとめました。

マニュアルが視覚をベースに作られているケース

まず仕事をするとき、仕事のやりかたというものを教わるはずです。どんなに優秀な人でも、手順を踏まなければ仕事をすることはできません。
先にお客さんや前任の担当者から仕事のやりかたを伝授してもらいます。会社員の頃は、見える人が間に入ってお客さんからやり方を聞いた上で、読み上げがどの程度されるかを確認していました。
ところが、フリーランスになると、直接クライアントさんから仕事のやりかたを聞くことになります。
その時にあるのが、「三角のボタンを押してください」などと支持されることです。クライアントさんは見えているので、それがわかりやすいと思っています。しかし、われわれ視覚障害者は、三角のボタンと言われても、何かわかりません。そのボタンに対してどのようなテキスト情報が入っていて、なんと読み上げるかを知る必要があります。
さらに、後述しますが、キー操作ではどうにもならないこともあります。これも、マウス操作か、キー捜査課の違いでこのようなことになるわけです。

そもそもツールが読み上げに対応していないことも

これも実際にあった話で、そもそもキー操作でボタンにたどり着けない、ボタンとしか読まないボタンがたくさんあって使いこなせない、重要なところが画像になっているということがあげられます。
特に最後のは悲惨で、音声入力の仕事だったのでいけるかと思ったら、アニメーションで浮かび上がってくる文字を読み上げて音声入力するものでした。これでは読み上げも対応できません。

仕事そのものに画像の扱いが求められるケース

これは仕事によりですが、ライティングの案件だから文章を書いていればいいとおもったら、アイキャッチ画像を自分で作らなければいけない、画像を引用しなければいけない案件がありました。それはライティングというよりまとめサイトだったからなようなきもします。程度によっては自分でどうにもできない、サポートの負担が大きすぎて頼みにくいなどで、業務を続けることができなくなります。

それでもフリーランスを目指す視覚障害者へ

では、視覚障害者にフリーランスはむかないのでしょうか。
私自身、まだ始めて半年ですが、この分野はまだまだ発展途上なので、やりようはいくらでもあるとおもいます。
現状で私がとった対策について記します。

クライアントに視覚障害を伝えてみる

これは難しいところがありますが、クライアントさんに自分は視覚障害を持っていることを応募時に伝えて置いた方があとあと困らない場合があります。
その方がクライアントさんも配慮してくださる場合もありますし、万が一業務ができないということになっても、穏便に解決することができます。
ただし、視覚障害があってというと、みる仕事だからできないとクライアント判断で応募を落とされてしまうことがあります。そうなったら、そのクライアントさんは配慮するきもないだろうし、しっかり諦めて別の仕事を探しましょう。

見てくれる仲間を作る

これは相手との関係性に左右されますが、何かあったときに見てくれる仲間を作っておくのも一つの手です。理想をいうのであれば、自分が作っているのと同じスクリーンリーダーを持っている人がいいです。そうなると、NVDAが主流になりそうですが。
その仲間を持っておくことによって、万が一読まないツールに遭遇した場合や、視覚ベースのマニュアルに遭遇しても見てもらい、アドバイスを受けることができます。

最後に:視覚障害者の働き方もたくさんあっていい

現代では会社員ではなくフリーランスという働き方が注目を集めています。視覚障害者もその波に乗っていいと思うし、乗れるようにするべきです。
まずは本業とはいかなくても、自分で仕事をとってくる喜びと達成感を味わうために、みなさんにもぜひ挑戦してほしいです。

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