「教える」というのは強力なツールである

みなさんおはようございます。
直也です。
先日は私が主催する演技ワークショップが行われました。
そのときに改めて、教えるということは強力なツールになると感じたので、その気づきをシェアしていきます。

ワークショップ主催にあたって行ったこと

1.受講者のレベルに合わせた課題選び

今回のワークショップの受講者は3名でした。
全員が現場未経験。
一人はレッスン経験が数カ月あり、
一人はボイトレの経験があり、
もう一人はレッスン経験無し
という状態でした。
さて、何かを教える場合はその時々によって課題を設定する必要があります。

  • 発声
  • 読解
  • 表現力

もちろん、これ以外にもありますし、この三つを掘り下げれば無数の課題が生まれます。
ですが、当然ながら時間は限られていますので、その日に解決すべき課題、もしくは取り入れるスキルを限定する必要があるわけです。

2.時間配分を決める

最初から時間は決まっていたので、受講者の人数が決まれば、あとは時間配分を設定することになります。
このなかで全員を平等にしていきます。
また、時間に余りがありすぎてはいけませんし、レンタルの会場を使用している場合は延長は許されません。
そのなかで前節の課題選びと合わせながら、有効な時間配分を考えます。

3.個人へのフィードバック

今回は3名で掛け合いとナレーションを行いました。
掛け合いのときは3名中2名に演じてもらい、1名には聞くようにしてもらいました。
そして、演じるのが終わるたびに個人に良い点・改善点をフィードバックします。
これは台本の中にある特定のセリフについてであったり、
演技全体について言うこともあります。
一人一人に合わせたフィードバックをするのがポイントです。

4.ディレクション

そして、改善点をフィードバックしたあとは、特定の部分に搾ってディレクションをつけました。
こちらは個人単位と、全員共通の両方をやっています。

講師側をして得られたこと

ここからは、上記四つを行ってみて、私自身が得られたことを書きます。

1.表現を言語化する能力が上がった

今回はディレクションを行いましたし、個人にフィードバックを行いました。
声というのは音であり、ものではありません。
そのため、声の表現を具体的なかたちで言語化することそのものはなかなかにハードルが高いです。
少なくとも、文字だけで「テンション上げて」と言っても、ディレクション通りにできる確率は高くないでしょう。
今回も、その伝え方が一番悩みました。
それでも、なぜそのような支持を出すのかを具体例を交えながら説明していたら、受講者に変化が現れました。
「こうしてみたら、こういう掛け合いになるけどどう? 面白くない?」
と言えばその場で笑いが起き、変化していきました。
それは、自分が見る側に立たないと経験できないところです。

2.課題・テーマの設定に対する自覚が変わった

自分の目標設定というものはあいまいになりがちです。
何から解決していくべきか、
現在地から見てどこにいくべきか、
そのような視点を持って課題を設定してから取り組む。
それをやってこそ行動に意味があるはずです。
私はずっとそれをしてきませんでしたが、
今回はワークショップを主催するということで、
有意義な時間にしてもらえるようにたくさん考えました。
改めて課題設定の大切さを実感したように思っています。

教えることは最高のアウトプット

ということで、3時間のワークショップを主催していたら私自身もたくさんの気づきがありました。
勉強をするときに、人に教えられるぐらい理解しましょうと言われますが、まさにその通りです。
数学なら計算ができるのは大事。
プログラミングなら何かを作れるのが大事。
演技なら、演じて成立させるのが大事。
ですが、それが自分の中だけでなく、人に伝えることができたとき、
教える側も教えられる側も新たな1歩を踏み出せるのだと確信したできごとでした。
また主催できるように頑張ります。


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