なおやのマルチな経験共有スペース

なぜ、視覚障碍者に声優は不可能だと言われてしまうのか

みなさんこんにちは。直也です。
最近は本業の記事を書いていなかったので、
久しぶりに書きます。

私が声優を目指し始めたときと同じように、今でも私の範囲外では、
視覚障害者は声優になれない
という認識は変化していません。

なぜそれが分かるかというと、年に何回かのタイミングでヤフー知恵袋に質問が投稿され、ネガティブな回答が目立つからです。

ですが、知恵袋への回答は、視覚障碍者に対する誤解をされたまま書かれているものが多いように感じます。
今回は、なぜ視覚障害者に声優派難しいと言われてしまうかについて解説します。

視覚障碍者が声優になるのは難しいと判断されてしまう三つの誤解

私が声優になるために実際にアクションを起こし始めてから、8年ほどが経とうとしています。
その中で、業界の内外を問わずたくさんの人に夢を伝えてきました。

そして、今ではSNSで同じような夢を持つ人たちにちょっとした助言をする立場になっています。

それらの経験を通して、視覚障碍者は声優に慣れないと言っている人たちには三つに分けられる誤解が潜んでいると感じました。

声優に必要な見るべきものを認識できない

これが一番王道ではないでしょうか。

「声優は映像にアフレコをするのだから、見えなくては厳しい」
私も何度言われたことか。
さらに、見るものはそれだけではありません。

こんな感じで、声優の活動をするには、様々なものを見る必要があります。
「これらを見ることができないから、視覚障碍者に声優は厳しい」と、彼らは言いたいわけです。

時間がかかる

これですが、見るべきものが見られないに付随して、
全盲であれば台本を覚えて芝居していると思われがちです。

もちろん、それ自体は良いことだとは思いますし、私はそれができないから真似したいレベルです(笑)。
しかし、
「台本を覚えるために時間もかかるし、台本を読みながらしゃべることができる人たちに比べれば収録の時間がかかる。
スタジオ代の兼ね合いと、予算の関係で、時間がかかると困る」
と言っていた人もいました。

これは完全な誤解です。
たしかに、多少の時間はかかるかもしれません。
当日に現行の変更などがあったりすると、目が見える人のようにさらっと書き込みしたりはできませんから、少しオーバーしてしまうこともあると思います。

それでも、それは誤差の範囲です。

設備が整っていない

これは、スタジオに行くまでに階段があるとか、特殊な設備がないから難しいのではないかという、運営側が心配する内容ですね。

これも、個人差はありますがほぼほぼ誤解です。
声優に限ったことではありませんが、
「目が見えないと階段昇降は難しいんじゃない?」と言われがちです。

そんなことはありません。
失明のタイミングや見え方によっては厳しいかもしれませんが、どちらにせよこちらが判断すべき問題です。

すべては関係者との協力で解消できる

上記の誤解を解くには、ひたすらコミュニケーションをとるしかありません。

誤解というのは、知らないがゆえに発動してしまうものです。
となれば、話していくしかない。
そして、一人に理解されたとき、その人から輪が広がっていきます。

もちろん、これでは答えになっていません。とくに、見るべきものが見られないということに関しては、代替手段が必要です。
それについてはおいおい執筆していきます。

最後に:見えていても声優になるのは難しい

これを忘れてしまってはいけません。
「見えていても難しいから、見えないと無理だ。」
周りはそう言います。

しかし、逆ではないでしょうか。
「見えていても難しいなら、見えないことで生じる問題が解決すれば勝負できる」
私はそう思いながら活動を続けています。

今年も始まったばかり。
皆さんにもっとたくさんお知らせができるように、私もレベルアップを続けます。

そして、私に興味を持ってくださった方、年齢・性別・障害の有無を問わず、ぜひご連絡ください。
本当の多様性というのを実現させにいきましょう!